- 制作
- N STUDIO,Inc(新野圭二郎+三宅祐介+沼尾和哉)
- 制作年
- 2021年
『光の対話場』
「森羅万象は、光である」
約 1600 坪の森の中に、直径 11.1818m(3丈6尺9寸)の円形のサークルの敷地があり、表面を数ミクロンだけ研磨した純チタン板8m×2.451m×0.008mが、鉄平石を台座に置かれている。耐用年数が1500年以上ある純チタン板は、森羅万象を光として映し続ける。直径8mの純チタン板のサイズの8mは、八ヶ岳の八(たくさん)が由来である。円形のサークルの表面には山梨県白州産の白御影石が敷かれ、その下には地元の長野県富士見産の川砂利、大鏡の下に敷かれた鉄平石は長野県佐久産である。ここで使用された全ての石は、フォッサマグナにあったマグマが凝固したもので、フォッサマグナのエネルギーを「光の対話場」 に凝集させた。純チタン板の原材料であるチタニウムは、八ヶ岳からも採掘され、チタニウムの名前の由来となった、タイターンは、ギリシャ神話の絶対神ゼウス以前の自然神で、地下に幽閉されているとされている。「光の対話場」の入口は、敷地の下にある八ヶ岳の公式登山道から僅かに入った所にあり、数十mのルートを上がると、大鏡のある円形のサークルの敷地に辿り着く。「人と自然と対話」「自己の内面との対話」をコンセプトに、構想から十数年の時を経て完成した。